特別償却は税務上の景気刺激措置として
通常の償却にプラスして償却ができるものです。
30%の特別償却ですと、
通常の償却費が初年度20%としますと、
あわせて50%の償却費がとれます。
ですが、あくまで償却費の前借りのようなものなので、
税金の繰り延べにすぎません。税額控除が取れる場合には
税額控除を採用したほうがお得になるケースが多いと思います。
まあ、現状のように法人税の税率が段階的に引き下げられている状況では
繰り延べもお得度は増します。
特別償却は相当の償却とは違いますので、基本的には
純資産の部で特別償却準備金として計上します。その場合には
会計上は損益に影響させず、税務上だけ損金となりますので、
決算書の見栄えもよくなります。
ただし、税務上の償却限度額計算と特別償却準備金の要取崩額は
異なります。基本的には直接償却の方がお得なケースが多いと思いますので、
決算書の公表が必要ない会社では税務上のメリットやわかりやすさを考えて
直接償却をするのも大いにありと思います。
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