土地建物の売買

 土地建物を一括で売却する場合に、

土地と建物の価格をそれぞれ固有に値付けすることは

ほとんどなく、一体として価格がまず決められることが多い。

 その時に、それぞれ土地と建物の価格を按分しないと

消費税が決められないし、取得側で償却費の計算もできないということになる。

 その時の按分方法としては固定資産評価による按分が最も一般的かとは

思うが、他にもいろいろとやり方はあろう。

 まずは不動産鑑定評価である。

鑑定士への鑑定報酬がかさむが、時価として信頼のできる数字が得られる。

 次に相続税評価である。

建物については固定資産評価を用いるかもしれないが、土地については

路線価を用いるため評価が時価に近いと言えよう。

 さらには、再建築価格を用いて建物の評価を出す方法もあるだろう。


 このように様々な方法が考えられるため、その物件に適した土地建物の価格の割り振りを

検討する必要がある。


 なお、建物を取り壊しを前提とした契約もあるが、取得しておおむね1年以内に取り壊した

建物の簿価は損金にならず、土地の取得価額に算入しないといけないので注意が必要である。




さくら坂税理士法人(旧:河野太一税理士事務所)

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